【会社に頼るな】病気が教えてくれた人生の歩き方


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2012年の4月、僕は北海道のテレビ局に就職した。

 

学生時代からやりたい仕事だったし、夢見ていた仕事だったんです。だけど、2013年の9月末でその会社を退職をすることになりました。

 

退職を通じて感じたこと、将来について考えたことを書いていこうと思います。

 

 

退職をすることになった大きな出来事

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2013年6月、僕はうつ病と診断された。

 

当時自分の中ではどうしても人間関係的に合わない上司がいて、その上司と二人きりでクライアントさんとの打ち合わせを終えた帰りの車の中。

 

上司から言われたたった一言がきっかけで、僕は心が「パリン」と音をたてて割れる音が聞こえたのを今でも覚えてる。

 

それ以前にも兆候があって、だいたい3ヶ月ぐらい前、社会人2年目に上がったすぐぐらいから朝起きてもずっと眠いし、布団から出たくないなーって感じたり、家を出るときに気持ち悪くなったりとか。

 

環境を変えれば何か変わるかなとも思って、引っ越したりもしたけど特に変化はなく。

 

かといって会社を休む訳にもいかないし、仕事自体が嫌いではなかったからこそ出社できてたなぁって。

 

とりあえず会社に出社して始業だけ出たら、すぐに会社を出て営業に出っぱなし。就業時間に勤怠表だけつけて帰宅。そんな生活をしてたときに起こった出来事だった。

 

 

会社は僕たちの人生に責任はもってくれない

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会社を休むことになってすぐ、埼玉にある実家へ。「休職します」と告げた次の日には最低限の荷物だけまとめて、北海道を飛び出し実家に戻った。

 

結果的には3ヶ月会社を休むことに。

 

休職期間中でも給料はでた、だから札幌の家の家賃もしっかりと払えていたし最低限の生活はすることができた。

 

そして2ヶ月ちょっと経った段階で一度会社と話し合いをすることになった。

 

そこで言われたのが「来月をすぎると給料が出なくなるから、会社に戻るのかやめるのかどうする?」という選択肢を突き付けられた。

 

「会社に戻るのであれば、1ヶ月くらいは総務付けになるけどすぐに前の部署に戻ることになるよ」と。

 

「え、前の部署にもどるってことはまたあの上司と毎日仕事しなきゃいけないってこと?」

 

「正直それだったら辞めるしかないな。」というのが自分の素直な気持ち。

 

このときに「どんなにいい会社でも、自分の人生の責任は持ってくれないんだなぁ」と心の底から実感しました。

 

大企業や世間的にも良い会社で働けているということと、自分の人生が安定・安心ということはイコールにならないってことを感じた瞬間だった。

 

 

休職期間中に「稼ぐ」ことについて考えた

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休職期間って実際には会社で働いないわけじゃないですか。

 

働いてないけど給料振り込まれるから生きてはいける、これって実はめちゃくちゃすごいことだし有難いことだなって感じた。

 

 

でも2ヶ月ちょっと経ったときに人事の人と面接をしたんですけど、「休職期間が3ヶ月を超えたら給料は出なくなるよ」って言われました。当然といえば当然なんですけど。

 

そんなこと考えてる余裕もなかったから、言われた時に「このままじゃやばいじゃん」って一気に現実に引き戻された。

 

大きな会社に勤めているから安心だと思っていたけど、自分の身に何かあればそんな状態なんてすぐに覆ってしまう。お金もこんな簡単に稼げなくなるんだなって。

 

この先がどうなるかわからなすぎて、めちゃくちゃ不安になりましたね。

  

社会人1年目の冬くらいから副業としてネットワークビジネスをやっていたからこそ、会社に頼らないで生きている人たちを僕はたくさん見ていたのは大きかった。

 

だからこの時に、「やっぱり会社に頼らなくても自力で稼いでいくための力を養う必要が絶対必要だ」と強く思いました。ネットワークビジネスは肌に合わないからやめちゃいましたけどね。

 

フリーランスになるとか、起業して会社を経営するとかっていうのはまた別の話とりあえずどこも雇ってくれなかったとしても自分の力とか知識を使って稼いで行けるような力。

 

生活できる最低限のお金でもいいから稼げるようになりたいって心底思いました。

 

僕はいろいろと考えた結果、フリーランスかなと結論はでましたけど、具体的に何をやろうかまではこの時は全然決まっていない。でも、その道がいいなという指針だけはたった。

 

 

正社員というブランドに価値がなくなった

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うつ病っていう診断をもらってから、僕は正社員では働けなくなった。

 

理由は簡単でうつ病にかかったから。

 

働けなくなったというか、転職活動だったりとか第二新卒っていう形で就職したいと思て活動はしてたんですけど結果的にどこも雇ってはくれなかったんです。

 

なんでかって言うと、エントリーシートを書いたとしても仕事を休職してた空白の期間が絶対生まれるわけですよ。その理由を聞かれた時に、僕は隠したくなかったし正直でいたかったというのもあって「うつ病で会社を休んでました」って伝えていた。

 

そうすると面接官の顔がガラッと変わるんです。「こいつだめだわ」って思ってるんだろうなって凄く伝わってきたのを覚えてる。

 

「あぁ、やっぱりダメなんだな」って。

 

まぁ、会社側から考えたらまた再発するかもしれない人を正社員で雇うのってリスクですからね。結果的に面接を受けた会社は全敗。どこも雇ってくれなかったんです。

 

めちゃくちゃ悔しかったし、 「あの時の上司のたった一言で自分の人生ってここまで変わんのかよ」と思ったし、「生きづらいんだな」って思った。

 

当時は本当につらかったですね。

 

結局正社員で働くことは諦めて、もともとやったテレビ局の力を貸そうと思って派遣社員でまた別のテレビ局に就職することにした。

 

一応教員免許も持ってたから 教員になるっていう手もあったんですけどね。

 

やりたい仕事ではなかったし、そんな気持ちで仕事をしてたとしても生徒に迷惑もかかるだけだから選ばなかった。

 

結果的に正社員っていう形ではないにせよ 、働けるって考えたら正社員にこだわる必要って特にないんだなって実感しました。もちろん正社員だったら福利厚生がいいとかボーナスが出るとか社会的信用が高いっていうのはあるかもしれないですけど。

 

けど、明確に正社員じゃなきゃダメっていう理由は見つからなかったですね。

 

そうして僕の中で正社員っていうブランドが全然価値がなくなった。

 

 

自力で生きていけるようになりたい

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派遣社員として働き始めて、正社員ほど多くはないが給料はもらえる。

 

もちろん正社員じゃないのでボーナスが出たりするわけではなかったですけど、 最低限生きていけるくらいはしっかりもらえていた。

 

当時20代後半に差し掛かったところだったので、 漠然と今後の事を考えた時に「このままで本当にいいのか?これじゃぁ絶対家族も養えないじゃん」って思った。

 

結婚したとして単純に奥さんと二人で生活するって考えたとしても、今の自分ともう1人分余計に稼ぐ必要がある。 そう考えたら2倍は稼いどかないといけない。

 

今のままじゃ全然ダメだなって、ふと怖くなった。

 

今の時代は共働きが当たり前だから、二人で働けばいいんだよっていう上司もいましたけど、共働き前提で結婚するっていうのは僕の価値観とは合わなかったんですよ。

 

男だったら共働きしなくてもいいくらい稼ぎたいと思ったし、何より出産して子育てに専念したいって思う女性の気持ちを全く考えてないんじゃないかって。

 

共働きだったとしても何が起きるか分からないし、会社は僕らの人生に責任は持ってくれないんです。

 

だからこそこの時「やっぱり会社に依存せず会社に頼らなくても、自分の力で生きていけるようになりたい」って改めて強く思いました。そこから僕は出来る範囲で行動を起こして、結果的にフリーランスの世界で生きていくことになったわけです。

 

 

今が続くとは限らないし、未来は変わるもの

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同じ会社でひとつの企業で ずっと 働きたいって思うことって僕は凄く素敵なことだと思う。

 

それだけやりがいがあって、やりたいことなんだったらむしろしっかり続けて欲しい。

 

だけど、今の会社にいれば安心だから安定だからっていう理由で働き続けるのはこれからの時代は危険。

 

実質終身雇用なんてものはなくなってきてるし、AIが発達すれば、もちろん無くなる仕事だって出てくるはずなんです。

 

だから自分はいいやとか無理だとか諦めるんじゃなくて、色んなことができるうちに色んなこと経験して欲しいんです。どんな小さなことでもいいし 、自分のできる範囲のことでいいから、もっともっと広い世界に視野を向けて欲しい。

 

いつ何が起こるかはわからない、いいことが起こるかもしれないし悪いこともあるかもしれない。

 

何があっても後悔しないような生き方ができるようになって欲しい、そのためのチャンスがあるのであればしっかりと掴んでください。