こんにちは、しばさんです。
みなさんは「新世紀エヴァンゲリオン」というアニメをご存知ですか?
僕はそのエヴァンゲリオンというアニメが大好きで、今はコロナの影響で公開が延期になった映画を心待ちにしています。
そんな加持さんの名言にこういうものがあります。
自分自身だって怪しいもんさ。 100%理解し合うのは不可能なんだよ。
まっ、だからこそ人は自分を、他人を知ろうと努力する。
だから面白いんだな、人生は。
適応障害を経験して、それを妻含めてみんなにカミングアウトする時はとても不安でした。
「理解されなかったらどうしよう」
「傷つくことになるんじゃないか」
そうやって考えているうちに「理解されなくてもいい」という結論に辿りつきました。
今回は「理解されなくても良い」というテーマで話をしようと思います。
「辛いことを理解して欲しい」「なんでわかってくれいないの」と悶々としてる人はぜひ読んでみてください。
「なんで理解してくれないんだろう?」
僕は幼稚園のころからちょっと人と考えていることがずれていたらしく、自分が考えていることを周りに伝えてもあまり理解してもらえることがありませんでした。
最初は別にそれでもよかったんですけど、理解されたい気持ちが強くなりすぎて自分の意見や考えを押し付けるようにもなり、それでやっぱり理解されないということが積み重なって、いつしか自分の考えを押さえ込むようになりました。
大学に入ると「聞き役」になることが多かったのも、今思えば小さい頃の経験の上にあるんだなと言うのがよくわかります。
「なに考えてるかわからない」
自分のことや意見を言わず、聞き役に回るようになってから言われることが多くなったのが「何考えてるかわからない」や「もっと教えてよ」ということ。
これがまた難しかった。
理解してもらえないことが多かった僕にとって、自分のことを話そうと思うと言葉が出なかったり、詰まったりしてしまうんです。
「えっ、、と・・」と言葉に詰まった経験は数えきれません。
正直、自分って何か障害を持っているのか?と考えてしまうくらいでした。
「とにかく思っていること全部話せ!」
そんな僕を救ってくれたのは、今でも絶大な信頼をおいている僕のお師匠さんでした。
当時、完全歩合性の営業をやっていて、全然結果が出なかった時に相談に乗ってもらったんです。多分お昼の14時くらいだったと思います。
お師匠さんがいる事務所にお邪魔して、目の前に座ってうまく話そうと思って考えていた時に「お前が思っていることを、お前が感じてるように話せばいい。わからないことが俺がまた聞くから。そのまま話せばいい」と言ってくれたんです。
「え、何?めっちゃイケメンじゃん」と心の中でそう思ったのはいい思い出です。
この時、ス〜っと心が軽くなったんです。
僕がどれだけ拙い言葉で話しても、どれだけ時間をかけてしまっても、しっかりと話を聞いてくれました。
それだけで、とても救われました。
今までそうやって、自分のことを本気で理解しようと向き合ってくれた人に出会ったことがなかったので。
でもその時、もしかしたら自分で「理解されないから言わない」というフィルターをかけていただけなのかもしれないとも思ったんです。
そういうフィルターをかけていると、どうしても自分が話す言葉に力やエネルギーが載らなかったりしますから。
適応障害が教えてくれた
「理解されなくてもいい」ということ
適応障害と診断されて、最初は「こんな自分の辛さを理解して欲しい」と思いすぎてイライラすることもたくさんありました。
毎日顔を合わせる妻とも、ちょっとしたことで言い合いになっていたこともありましたし。
でも、ある時に気づいたんです。
「理解されなくてもいいや。でも、自分の現状や状況はしっかりと伝えておこう」と。
そう思い「いまはこういう言葉をかけられると辛い」「夜起きてるより朝の方が効率がいいから早く寝るね」とか、些細なことでも伝えるようにしたんです。
その時「理解してくれよ!わかってくれよ!」という感情は全くなく、「理解してくれなくてもいい、でも僕はこういう人なんだ。だから知っておいてね」くらいの穏やかな気持ちでした。
「理解されなくてもいいや」という考え方ができたとき、一気に気持ちが楽になりました。
LINEで伝えるか、電話で伝えるか
僕は仕事もプライベートも電話よりはLINEやメールでコミュニケーションをとることが多いです。
それは文字ベースでちゃんと記録に残ることと、突然かかってくる電話が苦手だったり、電話をかけることが好きじゃ無いから。
なので、電話を多様する仕事は出来るだけしないようにしています。本当は全く電話を使わないようにしたいんですけどね。
このことからもわかるように、伝え方は人それぞれあって、熱量ガンガン出していく人もいれば、僕のように1つ1つの言葉にこだわりながら話すタイプもいます。
人には人の数だけ伝え方があるように、人の数だけ考え方もたくさんあります。
だからこそ、理解できないことがあるのも当然のことなんです。
そんな時に大事なのは「理解してもらえなくても伝えること」と「伝えてくれたことを理解できるように努力すること」だと思っています。
極端な話、理解してくれない人と無理に付き合う必要は無いと思います。
日本の人口は約1億2600万人、理解してくれる人がその中の1%だとしても126万人、0.1%でも12万6000人です。
こうやって考えてみると目の前の人に理解されなくても大丈夫かも?と思えませんか?
あなたのことを理解してくれる人は世界を見れば必ず存在します。
だからこそ「理解されなくてもいいや」と思って、ちょっとずつでも自分のことを伝えていってみてください。