突然ですがイノベーションとは?
学校でも会社でもテレビでもよく使われている言葉で、「技術革新」って訳されることが多いらしい。ただ、あくまでも技術革新はイノベーションの1つである
キンコン西野さんのサーカスで米倉誠一郎先生が全く違うことを言っていた。
(SA-CUSの記事はこちら:キングコング西野亮廣が校長のSA-CUS(サーカス)に実際に行って来た)
ちょっと難しく聞こえるイノベーションについて、めちゃくちゃわかりやすくお話してくれたので今日はそれについてまとめていこうと思う。
米倉誠一郎ってどんな人?
正直言おう、僕はこの人のことは全く知らなかった。なので、そもそも米倉誠一郎って誰?って思う人もいると思うので簡単に紹介を。
1954年5月7日生まれ
法政大学教授 / 一橋大学教授
2009年からは元気塾の塾長としても活動されています。
イノベーションとはなんだ
イノベーション、冒頭でも書いたが「技術革新」と訳されることが多いが実は違う。
先生はもっとわかりやすい言葉でそれを表現してくれた。
「未知の世界、人をあっと言わせるもの、ワクワクドキドキ」
そんな中で紹介された有名な言葉が、「馬車を何台つないでも機関車にはならない」というもの。
言われてみれば、「普通じゃん」とか「そりゃそうだよね」って思うかもしれない。つまりは質が違うってこと、馬車は何台つないでも馬車。機関車とは質がそもそも違うからね。
ヨーゼフ・シュンペーターの言葉
(画像引用:Joseph Alois Schumpeter(ヨーゼフAシュンペーター) - 歴史に名を残した経済学者たち)
米倉先生はここで経済学者のヨーゼフ・シュンペーターの言葉を紹介してくれた。
◯現状の均衡を
◯創造的に破壊し
◯新たな経済発展を導く
これをイノベーションという。新しい技術じゃなくてもいい、何かと何かを組み合わせて生み出しても良いという。
そして大事なのが「創造的に破壊」という部分。
単純に破壊するだけじゃ意味がなく、創造的にというところがミソ。
壊すだけなく、しっかりと創造することをしないと新しい発展や進歩には繋がらない。
創造的に破壊という言葉自体の意味を調べてみたら
「経済発展というのは新たな効率的な方法が生み出されれば、それと同時に古い非効率的な方法は駆逐されていくという、その一連の新陳代謝を指す。」
とあった。
ほ〜なるほど・・
いや!難しい!
そう思った人がほとんどだと思う。(ちなみに、サーカスの会場でも??ってなってる人はいたと思う)
携帯電話で例えるとわかりやすいかな。
「写真も撮れて、動画も観れて連絡も取り合えるスマホっていう新しい便利なものが生まれたら、電話することはできるけどガラケーっていう古くて過去の産物はなくなっていく。そしてこの繰り返し。」
過去のイノベーションの例
米倉先生は流通に関するイノベーションの例を挙げてくれた。
翌日に荷物を届けるには?
議題はアメリカ150の都市に、それぞれから各地域から翌日に荷物を届けたい、どうしたら解決できるか。
この難題を解決する策を思いついたのは当時20歳の学生だった、フェデリック・スミス君。
画期的な解決策
彼が当時レポートで提出した案はめちゃくちゃシンプルなもの。
どんなものかといえば、
「149機の飛行機で、まずは1つの場所(地域)に荷物を集めて各地域で集めた荷物を150の地域別に振り分ける。そこから24時間以内にそれぞれの飛行機は各々の地域の荷物を持って各地域に戻る」
というもの。
?
??
これって今だったら普通の事じゃん!当り前じゃないの?って思った人もいるかもしれない。
そう”今では”当たり前なんだよね。
何を隠そう、彼のこの案が今のクロネコヤマトとか佐川急便や、他の運輸などの物流システムの基礎になっているんだ。
学校での評価~起業
しかし、彼のこのスゲーレポートは大学では「ばかばかしい、現実性がない」ということで評価はCランク(4段階中のおそらく下から2番目の評価)。
いまでは当たり前で世界の流通の基礎となるアイディアも当時は大学教授にすら受け入れてもらえなかった。
ただ、彼はのちにこのアイディアを引っさげて起業している。
それが今の世界の流通を発展させることになる第1歩だった。
感じたこと
これを受けて感じたことは、今まで誰もやってこなかった画期的なアイディアはどの時代も受け入れられにくいんだなぁというもどかしさ。
おそらく相当批難されたり、いろんなつらい経験も味わったんじゃないだろうか。
というか、今でも思うのは一度も経営とかビジネスをやったことがない人が学校で経営やビジネスについて教えてるということ。
一度も社会に出たことがない人が社会人としてのマナーを教えたり(もちろん自分自身がしっかりと講義とかを受けてできれば問題ないが)するのっていまだに疑問が残る部分だ。
そのなかでもめげることなく、自分で大きな1歩を踏み出したことで自分だけじゃなく世界まで巻き込んで経済に新しい風をぶわっと吹かせたのだ。
環境も整ってないし、人もお金もそんなに潤沢にあったわけではないと思う。
それでも前に進むことで自分のやりたいことを成し遂げたというのは本当に素晴らしい。
多くの人が否定されたり、ちょっと嫌なことがあるとめげて辞めてしまったり諦めてしまったりする。もちろん僕もめげたりすることはあったけど、あきらめないでやり続けたから今がある。
3日坊主で終わってしまう人はまずは4日、1ケ月続けたことがない人はまずは1ケ月とずっと続けようと思うのではなく最低限今までの自分の記録を超えるくらいまでやれば習慣づいてきて続けられるよ。
日本人イノベーター
海外だけじゃなく、日本でも若きイノベーターがいると紹介してくれた。
まずは1人目が出雲充さん。
知らない人も多いかもしれないけど、彼は今話題の「ユーグレナ(ミドリムシ)」で事業展開している会社の社長である。
今は健康事業をしていて、自分もお世話になってました。
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そして今後は健康から空へ行くそうです!空と言えば飛ぶ、飛ぶといえば、そう飛行機。なんと今はユーグレナを使った航空機燃料の実用化を目指しているそうなんです。
ミドリムシが世界を救う日もそう遠くはなさそうです。
そして2人目が関山和秀さん。
彼の研究はなんと蜘蛛の糸!蜘蛛の糸ってじつはめちゃくちゃ丈夫で強いらしいんです。
蜘蛛の糸という発想はなかなか出てこない、しかも多くの海外の企業がこぞって注目をしている会社のようだ。
今後をつくっていくイノベーター
イノベーションに関する名言をいくつか紹介されていました。
例としてはアポロ計画が挙げられたのですが、アポロ計画って確信がないまま進められていたそうです。
さらに、ケネディ大統領が暗殺された後に成功してるんですよ。
だから、ケネディ大統領は人が宇宙に辿りついたことを知らないまま死んでしまった。
そう思うと、後悔のないように日々行動していく必要があるなって感じますね。
この話を基軸に名言の紹介がありました。
◯ビジョンに根拠はいらない
◯必要なのはリーダーではない
◯必要なのは若者の情熱
しびれますね!
僕も仕事してるとビジョンとか将来の展望とか聞かれるけど、なんでそれ?っていう根拠はない。
僕がこれ!って思ってから!というのが答えになってくるのかな。
そして、最後に先生は僕たちにこう問いかけました。
「では、日本に情熱を持った若者がいるか?日本を変えるイノベーターはいるのか?」
先生は言った。
「それは、君たちだ!!」
その瞬間、全員がスタンディングオベーション!さっそうと帰っていく先生の背中がめちゃくちゃカッコよかった。
まとめ
先生はとてもユーモアがあり、かつ分かりやすく自分たちにイノベーションのことを教えてくれた。
もちろんイノベーションそのもののこともそうだけど、もっと挑戦していこうということ、自分なりのビジョンを持とう!ということを教えてくれた。
どうしても年齢を重ねると固定概念や既成概念にとらわれて自分の心の中の声をおざなりにしてしまう傾向がある。
次世代の人に夢を見せるためにも、僕を含めてこれを読んでくれているあなた自身がまずはしっかりと夢をもち、行動し、語れるようになる必要がある。
周りの目が気になるかもしれない、いろんなことを言われるかもしれない。
それでもやり続けていれば応援してくれる人も必ず出てくる。
僕はそう思う。だからこそ、自分の気持ちに正直になってこれからも生きようと思う。
そしてもっともっと新しいことを創り出して、みんながワクワクできるような環境を作っていこうと心に決めた。