【2018年8月18日追記】
「もっといろんな人を頼っていいんだよ?」
これは僕自身がすごくいろんな場面で言われてきた言葉。人に頼ることが苦手で、むしろ悪いことなんじゃ?
僕自身は小さい頃から誰かに頼るっていうことがものすごく苦手で「なんでも自分でやらないと気が済まない!」という感じのタイプでした。
ただ社会に出てすごく感じたのは、多くの人が人に頼ることが出来ないって思っているんだなってこと。
僕は長男だったというのもあると関係しているのかもしれないが、「自立しなきゃ」「強くならなきゃ」っていう強迫観念みたいなものがあったんじゃないかなと今では思う。
頼る=悪いこと
そんな構図が生まれたのは「依存」という言葉との区別がついてなかったのも原因の一つなのかなと。ただ、今の僕は人に頼ることを覚えて、めちゃくちゃ充実した生活を送るようになりました。
ここでは「頼る」と「依存」って何が違うんだろうということを僕なりの解釈を書いていこうと思います。
頼ると依存の違い
そもそもの言葉の意味を知っているだろうか。意外と言葉の雰囲気に振り回されて、実際の意味をしらないことってたくさんある。
ということで、実際に調べてみました。
頼る(たよる)
①力を貸してくれるものとして依存する。頼みにする。
➁依存する
➂助けになるものとしてそこへ行く
④言い寄る
依存(いそん)
①ほかのものに頼って成立・存在すること
➁《論》「依属」に同じ
こうやって言葉の意味だけ調べてみると、実は頼るも依存も本質的な意味は変わらないってことがわかったんだ。
つまり言葉のイメージだけで「頼る」ことはいいけど「依存」することは良くないという解釈で日々生活しているんじゃないだろうか。
良い依存と悪い依存
じゃあ、依存っていう言葉はどういう意味で使われることが多いんだろうか。どういうことを言ってることが多いんだろうか。
依存にも良い依存と悪い依存があると考えている、むしろ良い依存=頼るということに似ているのかもしれない。
良い依存
お互いがしっかりと自立・主体性を持ったうえで必要なときに力を貸したり借りたりする関係。出来ないことを補いあえる関係っていうとわかりやすいかもしれないですね。
例を挙げると、2人でなにか新しいサービスを作ったときに個別でやっても出来るんだけど、お互いに得意なことは任せあってより良いサービスにしていくことができる。カップルとか夫婦でどうしても家のことが出来ないときに相手に任せることができる。
悪い依存
これは一方通行って言えばわかりやすいかな、相手がいないと何にも出来ない。いつまでたっても相手に寄りかかって甘えて自分じゃ何もせず自立しようともしない。
つまり出来ないことを出来るようにしようとしないまま、ひたすら相手に寄りかかる。ただの甘えん坊ってことですね。
仕事で言えば、いつまでたっても誰かに任せっぱなしで本来だったら出来るようにならなきゃいけないものも出来るようにしようとしない。
恋愛で言えば、「あなたがいないと生きていけないの」と言った感じで、自分の人生を完全に相手に委ねてしまったり。お互いが助けあうじゃなくて、助ける側と常に甘える側ができてしまう。
人に頼るのが苦手・・
僕が人に頼るのが苦手だったのは全部が悪い依存だと捉えていたから。
人に頼るって甘えになちゃうんじゃないか
そんな格好悪い自分を見せたくない
自分でなんでもできるように自立しなきゃ
自分で自分を追い詰めていて自分に全然優しくしてあげられてなかったな。変なプライドが邪魔をしていると気づかされてからちょっとずつよくなってきた。
ガチガチに固まっていたしこりみたいなものが少しずつ小さくなっていくのを感じたんだ。
人に頼ることっていいことがたくさんある
頼ること(良い依存)ができるようになると、自分にとってもメリットってめちゃくちゃあるということがわかります。
僕が感じてきたメリットを紹介していこうとおもいます。
つねに穏やかな気持ちでいることができる
今までは相手の顔色を伺ったり自分自身に変な重荷を背負わせていた状態から解放されました。
精神的に落ち込むこととかもなくなったし、何かあれば助けてくれる人がいるという安心感を持って生活できるようになります。
前に進むエネルギーがうまれる
人に頼るということは自分の頭の中や今までの経験の中にはなかった答えや新しい知識が入ってくることになるので、自分の視野や世界がブワッと広がります。
そうやって成長を実感できるので、前に前に進んでいこうという活力につながるんです。
自立できる
効率よく仕事が進められるようになるので自分自身にも自信がつくし周りからも認められるようになります。そうなると勝手に出来ることが増えてくるし成長も実感できるから、しっかりと地に足つけて自立することができるようになります。
新しいことがどんどんできるようになる
一人じゃ時間がかかったり難しかったことも、人の力を借りることができればやりたかったことがどんどんできるようになります。
そうするとまた頼れる人が出てくるので、また新しいことができる。そんな好循環を生むことができます。
どうやったら頼ることができるようになるのか
僕が実践してきたなかで効果が目に見えて現れた方法を紹介していこうと思います。
プライドを捨てる
結局自分自身に変なプライドがあるということをしっかりと認めたうえで捨てることが大事です。
どうやったら捨てられるのか。これはすごく簡単で「このこだわりって持ってていいことあるのかな?」って自問自答してみることですね。
「これいらないな」とか「ここでこだわっているほうがむしろ損が大きい」って思ったら捨てたほうが楽になります。
助けてほしい・手伝ってほしいと言う
プライドを捨てるってことにも関係してくる部分になるんですが、シンプルにお願いをするということですね。
とくに人に頼って生きて来なかった人にとっては、いきなり頼ってみろと言われたとしてもどう行動に移していいかわからない人もいるはず。
そういう人はまず「助けてほしい」「手伝ってほしい」としっかりと口に出すことから始めればいい。これらの言葉を言うことって恥ずかしいことなんて1つもないんです。
今の状況や自分を取り巻く環境が変わるかもしれないし、もしかしたら変わらないかもしれない。ただ、その言葉をいうことで自分自身は変わったということを実感してほしい。
もししっかりと言うことができたなら「今までこんなこと言ったことなかったのに、ちゃんと言えたじゃん自分」と自分自身を褒めてあげてください。
おすすめの本
実際にこの本を読むことでも自分の中に大きな変化が生まれてきたので載せておきます。
まとめ
人に頼ることって悪いことでもない。単純に自分自身が変なプライドをもっているか、自分が傷つきたくなくて自分の殻に閉じこもってしまっている状態のことなんです。
頼り頼られるってお互いさまだし、人は一人でできることの方が少ない。キングコングの西野さんやホリエモンだっていろんな人を頼って新しいことを生み出していますよね。
もちろん何もかも相手に頼りっぱなし(悪い依存)で自分で考えることをやめてはいけない。そのままだと自分じゃ何もできない人になってしまうからね。
自分に出来ることはしっかりとやったうえで自分が苦手だったり出来ないことがあるのであれば、どんどん頼っていけばいいと思う。
そうやって自立した関係が助け合って行けることがすごく大切なんだと僕は思います。