【名言】大人エレベーター庵野秀明監督の名言をまとめてみた


著名人の名言とか一言は、
ときに自分を救ってくれたり、
奮い立たせてくれたりすることがある。

 

僕は毎日のようにいろんな人の名言や言葉を読んで、
自分を奮い立たせたりしてる。

 

そんななか、
ここ最近の触れたものの中で自分の中でヒットしたものを紹介したいと思う。

(参照する画像は全てサッポロ黒ラベルのHPから引用)

 

 

大人エレベーターについて

そもそも大人エレベーターって何?

妻夫木聡さんが出演している、
サッポロ黒ラベルのテレビCM。 

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2010年からスタートして以来、
各分野で一流と呼ばれている人たちが登場している。

 

しかも、大人エレベーターは本にまでなっている。

  

どんな内容?

妻夫木聡が大人の世界を旅する不思議なエレベーターで、
いろんな著名人にインタビューをする
というすごくシンプルなもの。

 

ただ、その会話の内容はとても深く、
ものすごく勉強になる。

 

ただのテレビCMだと思ってバカにしちゃいけない。

 

僕が現役でテレビ局で働いてた時よりも、
今はテレビを見る人や時間は減っている。

 

だから見たことがないって人もいるかもしれないが、
サッポロビール・大人エレベーター
HPから見ることができる。

 

庵野秀明監督が登場

そんな大人エレベーターに、
新世紀エヴァンゲリオン』の監督である
庵野秀明さんが登場。

 

はい、この時点で感動!

 

つねに第一線を走ってきた監督ならではの名言の数々。

 

めちゃくちゃ心打たれるものがあった。
というより、教訓かな。

 

自分のやってきたことや考えてきたことを、
改めて考えることができた。

 

もう、めちゃくちゃよかった!

 

庵野さんの独特の声とトーン、
醸し出す雰囲気も一緒に感じられるとなお良い。 

 

庵野さんの語る言葉

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~篇っていうのがたくさんあって、
それぞれ~篇ごとに会話をまとめてみた。

 

妻:妻夫木聡

庵:庵野秀明

 

【未来とは篇】

未来とは?
妻:未来とは?

庵:実際にはない。
  ずっと今が続くだけですね。
  今の連続。現在がつながってるだけで。

 

これを聞いて、アリとキリギリスの話を思い出した。

 

アリは夏の間も頑張って働き冬に備える、
キリギリスも頑張って餌を採る。

 

どちらもがんばっているけど、
冬になった時に苦労しないのはアリ。

 

これは”今”を頑張っていることに変わりはないけど、
『今が良ければいい』と頑張るのか、
『未来をよくするために』頑張るのかでは大きな違い。

 

やっぱり今の行動や考え方が未来を作るんだなと。

 

  

【お金とは篇】

進化とは?

妻:進化とは?

庵:あきらめて良いんじゃないですかね?
  色んなこと諦めたら楽になるし、
  やらなくてもいいことまで今やってるきがするんですよね。

 

これは本当にそう思う。

 

最近バリに行って現地の人と触れて思ったことの1つ。

www.masa-pochi.com

みんなやらなくていいこととか、
やりたくないことをやりすぎだと思う。

 

やりたくないことは口に出して『やりたくない』って
言えばいいと思う。


あとは本当にやったほうがいいのか、
一度自分と向き合う時間とかをつくると良いかもね。

 

 お金とは?
妻:お金とは?

庵:お金があってもしょうがないです。
  お金を何かに変えないと。
  何かにかわったときにはじめて価値が出てくる

 

お金を持ってても仕方がない。

 

貯金が最たる例なのかなとは思う。大事だけどね。
でも、もっといろんな経験に使ったり
自己投資に使ったほうが有意義なんじゃないかと思う。

 

これからはお金の価値が変わっていく、
やりたいことや我慢してることがあるのであれば、
生活に支障が出ない程度にどんどん自己投資しよう。

 

 挑戦とは?

妻:挑戦とは?

庵:背伸びですかね。
  手が届かないことを無理してやるのを、
  僕はあんまり挑戦とは思わないです。
  これやったらなんとかなるっていうときにはやります。

 

なるほどなと思った。

 

実際に手が届くのかどうなのか、
それを見極める力も必要になってくる。

 

オススメは毎日の行動とかできたことを記録すること。

 

そうすると自分自身を客観的に見ることができる。 

 

【想像したもの篇】

想像したものは全て映像化できるのか?

妻:想像したものは全て映像化できるものなんですか?

庵:100パーに近いものになったりはしますけど、
  それを超えるときもあります。
  そこが僕は面白いんで。

 

100パーに近いものができてこそのそれを超える作品。

 

イメージの力ってすごく大切、
やっぱりいつもどんな時も考えて想像して、
イメージしてるからなせる技なんだろうな。

 

 仕事とは?

妻:仕事とは?

庵:自分を構成してる大部分。仕事を通さないと他の人との付き合いも難しいので

 

仕事が人生のすべてではない。

 

あくまで人生を構成してる部分では大きい。

 

だからこそ、誰とどんな仕事をするのかとかを考えるのは、
すごく重要なことなんじゃないかな。

 

仕事とプライベートは完全に分けるものじゃなく、
プライベートの中に仕事も含まれる。
と考えることもできるんじゃないだろうか。

 

僕自身,テレビ局の仕事は好きだった。

  

でもずっとは続けられないなと思ったし、
嫌な先輩や上司もいた。

 

そんな中働くのは環境としては良くない。
ということで、僕は会社員じゃない道を選んでいまがある。

 

たまに「戻りたいと思わないの?」って聞かれるけど、

 

「断言しよう、ない!」(元ネタ:七つの大罪 マーリンのセリフ)

 

だって、今のほうが楽しいからね!

 

 

【分かりやすさ篇】

分かりやすさは大切か?

妻:分かりやすさは大切ですか?

庵:分かりやすいとそこで終わってしまうんですよね。
  わかっちゃうから。

  わからないと、分かりたいっていう風にその人が動き始めるんですよね。
  この、もう、わかりづらいからいいやといかないわかりづらさ。
  そこにすごいバランスこだわりますね。

 

やっぱりヒットするマンガやアニメって続きが気になる。

 

「次はどうなるんだ!?」というワクワクがある。

 

答えがわかっちゃうとさめちゃうのは、
知的好奇心を奪られるからなんだろうな。

 

逆に自分のことや、
自分のやってることに興味をもってもらいたかったら
あえて全部を出さない。

 

ミステリアスな部分を残しておくと興味をひける。

 

男がミステリアスな女性に惹かれるのは、
知的好奇心も関係してるのかもね。

 

 未公開・メイキングから抜粋

 

ここからはテレビCMにはない、
未公開版とメイキング動画からの抜粋。

 

【未公開・スペシャルムービー1から】

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新しさとは?

妻:新しさとは?

庵:新しさ、んー、まぁ自分だとそういうのエポックって呼んでるんだけど。
  こんな見たことない、こんな知らなかったっていうのが新しさですね。

妻:それは表現においてもそうですか?

庵:今までなかったものていうのは必ず映像でも出てきますね。
  技術的なものだったり、表現的なものだったり。
  物語的なものだったり、もありますね。
  突発的にやっぱり新しいものは出てくるんですよね。
  まぁ、それはエポックメイキングっていう風に呼ぶもの何だろうなって。

 

新しいものって、
やっぱり突発的に出てくるものなんだなと。

 

でも、それもたくさんの経験と知識があってこそ気づける。
そういうものなんじゃないかなと僕は思う。

 

ちなみに、 エポックは辞書で調べれるとこんな意味。

エポック

①ある特色に彩られた、一つの時代。
 ある出来事から想起されるような、一つの時代。

➁新しい時代。新段階

引用:大辞林 第三版

 

 今一番欲しい才能は?

妻:今一番欲しい才能ありますか?

庵:今ある才能がもう少しあればなぁと思って

妻:さらに

庵:さらに、いやぁやっぱり足りないですね、

妻:えー!(驚き)

庵:まぁ下手したらルーティンになるんで、それだけは避けたいです。
  つねに新しいものとか、自分になかったものとかをそういうものをこう入れ込んで、
  今までとは違うものを毎回つくっていきたい。

 

新しいものを得るんじゃなく、
今ある才能をもっと伸ばしたい、
磨いていきたいということだろう。

 

庵野監督のレベルまで言ってもまだ足りないと言う。

 

自分ももっともっと精進しよう、と切に感じた。
まだまだ進化したいという気持ち、見習わせていただきます。

 

【未公開・スペシャルムービー2から】

日本の良さとは?

妻:日本の良さとは?

庵:察しと思いやりです。
  言葉にせずともなんとなく、阿吽でわかる。
  まぁ、日本語の良いところもそこですよね。
  すごく、この、あいまいにしてしまう。
  日本の良さでもあり、長所ってかならず短所も兼ねますから。
  いいところでもあり、悪いところでもあるんですけど。
  やっぱり思いやりの心だなぁと思いますね。
  ふすまって日本独特だとおもうんですよ、障子とか。部屋にカギがないじゃないですか

妻:あーはい(あいづち)

庵:向こうの部屋は必ず鍵がついてますよね

妻:そうですね

庵:結界みたいなもの、神社とかお寺さんに行っても竹がこうあってですね、
  ここに竹があるだけでこれ入っちゃいけませんていう。
  それだけで入らないんですね。

妻:はい(あいづち)

庵:やっぱり、「あ、ここはもうそういうところなんだ」って
  察するというところがいいなあと。
  言葉だけじゃなく、言葉もいろんな言葉があるのが好きですね。

 

日本人は海外の人と比べて、
人の気持ちを察する能力が高いといわれている。

 

それはやはり日本の文化と
日本語のあいまいさが織りなすものだろう。

 

だからこそ、
伝わるだろうと思っていて伝わらないこともある。

 

察しようという気持ちは大事。

 

だからこそ、「察して!」って気持ちも生まれるんだろう。 

 

ちなみに、僕は恋愛に関してはすごく鈍感です。

 

 

【未公開・スペシャルムービー3から】

突然浮かんだものなのか、それとも構想から生まれたのか?

妻:エヴァンゲリオンなんかも、パンっ!と浮かんだものだったりするんですか?
  それともやっぱり長い構想でやられたものなんですか?

庵:長い構想になるんですかね。
  自分が一番得意なののはロボットを扱うアニメだったんで。
  こうしようあしようというのが1つ出てきたらピースが埋まるように、
  埋まっていくような感じですよね。

妻:ふーん(ちょっと腑に落ちない感じ?)
  やっぱり捉え方っていうのが庵野さん独特のとらえ方がやっぱりあるのかなぁって思って。

庵:あーいやいや、僕独特ではないと思いますね。
  アニメーションでロボットでああいのを始めたのは
  多分エヴァが最初になるのかなって思いますけど。
  いわゆる機械ではなく。
  でも人造人間って言葉もまぁ、、昔からあるものなんで。

 

好き嫌いも大切だが、
何よりも自分の得意不得意を知っているのは
仕事をするうえではすごく重要。

 

独特というよりは、
昔からあるものに足して掛けてエヴァは生まれた。

 

こう考えると長い間、ほんとに長い間考えていたからこそ生み出された作品なんだろうなと。

 

 

 オリジナルを生み出す方法とは?

妻:オリジナルを生み出す方法とは

庵:ここだけオリジナルっていうのは自分の人生の一部をそこに切り取って、
  まぁ、うつした時ですね。
  それはね、あの、最初のテレビのエヴァの時にはそれをやってたんですよ。
  もう何がオリジナルなんだろうっていうときに自分のことしかない。
  だからそういうものを、こう紡いで
  アニメーションという全然違う方法論に置き換えていったのが
  最初のテレビのエヴァですね。

 

元からあるものに
自分の人生や体験を加えるとオリジナルになる。

 

守破離の法則の話をすると、
自分らしさがなくなるんじゃないか?
って聞かれることもある。

 

でも、これがまさに答えだとおもう。 

 

どんなにマネをしたところで
自分だけが経験してきたことってあるはず。

 

だから最初はいいところはどんどんマネして、
早く出来るようにする。


それに自分の体験が加わればオリジナルが生まれる。

 

 

【メイキングから抜粋】

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夢を持つことは必要か?

妻:夢を持つことは必要だと思いますか?

庵:夢をもった方が目的にしやすいですよね。
  夢は夢のままだと、夢という言葉の使いかたでしかないと思うんですけど、
  僕の中では夢っていうのはかなわないものなんですよ。

 

夢とはかなわないものというのは、すごく共感出来る。

 

夢と言ってしまうと、すごく遠く感じてしまう。

 

だからこそ僕は、
夢はないけど目標はあると言うようにしている。

 

そうすることで具体的な方法や道筋が
定められるし迷わなくなる。

 

ちなみに今の僕の目標は、
札幌と東京、沖縄を季節ごとに住み分けること。

 

物事は時間をかければ良くなるのか?

妻:CGでも時間をかければかけるほどどんどん、
  いいものが出来るっていうのを何回か聞いたことがあるんですけど、
  それはやっぱりそういうものなんですか?

庵:クオリティアップに一番必要なのは時間なんですよ。
  で、時間をかけるためにはお金がいるんですよ。

 

準備に時間をかければかけるほど、
クオリティが高いものになる。

 

ただ、そのためにはお金がいる。

 

まさに時間をお金で買うということなんじゃないか。

 

例えば、歩いて30分のところを
タクシー代(710円)をかければ10分に短縮できる。

 

Amazonプライムに月額支払っていれば、
お店に買い物に行って行ったり来たりする時間を省ける。

 

お金は時間という価値とも交換できる。

 

まとめ

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大人エレベーターは1つ1つの言葉をしっかりと考えるとすごく学びが多い。

 

今回の庵野監督の言葉は
普段の仕事や生活の中にも応用できる考え方が多い。

 

才能の話なんかは、耳が痛い。

 

もっともっと自分の考えやモノの見方を鍛えていこう。
そう思わせてくれたCMだった。

 

大人エレベーターの本も出てる。
人生のバイブルになるかもしれない。

 

興味のある人は買ってみてもいいかもしれない。